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美濃和紙Washi (Japanese paper)

美濃和紙とは、植物の靱皮繊維を原料とし、手作業で繊維を均一に絡み合わせ作られます。
正倉院には702年の戸籍用紙が現存する最古の紙として所蔵され、
1300年以上の歴史があるとされています。
丁寧なちりとりと、縦横と簀桁を揺らす十文字漉きを特徴とし、
時間をかけて繊維を十分に均一に絡み合わせ漉くことで、繊維ムラがなく薄くても強靱で耐久性に優れ、
文化芸術や文化財の修復に用いられ国内外から高い評価を得ています。

Washi (Japanese paper) is made using plant bast fibres, which are then carefully and evenly entwined by hand.
The oldest known washi surviving today dates back to 702;
it was used to register the details of a single family and is preserved in Shosoin Temple.
This indicates that washi has a history of more than 1300 years.
Mino-Washi paper has a beautifully even fibre texture, and is also strong and durable despite its thinness.
This explains its positive reputation, both in Japan and overseas, as a material ideally suited to use in culture and art,
as well as in document preservation and restoration.

美濃和紙 紙すき職人

松尾友紀

Matsuo Yuki

展示会でみた明かり障子の美しさをきっかけに和紙の世界へ。
その佇まい、緊張感を持ちながら柔軟で創造性豊かな所に惹かれる。

同じ紙を作るため、いつも違うことをする紙作りは、
その難しさ奥深さで常に探究心を刺激します。

和紙を通じて様々な文化芸術を知り、世界が広がっていくことが楽しくて、
それらを支えたり創造力を刺激し幅が広がるような紙が漉きたいと思うように。

レジェンドの言葉「知識を得て腕にし、体得して心で漉く」を目標に
千年後に自分の紙が残っていたらというロマンを胸に日々精進しています。

和紙に興味を持ったきっかけ

あかりの歴史を展示した展覧会の一角に、茶室がありました。
しめた障子の向こうに一日のお天道様を表したライトの仕掛けがあり、遠くからさす朝の薄暗い様子、昼の強い光、夕方の柔らかなオレンジの光が障子ごしに感じられ、外の様子がわかるよう。それぞれの光を和紙が柔らかく受け止め、あかりとして部屋を満たす。
和紙ってなんだ?今まで建具としてしか見ていなかった障子の、和紙にフォーカスがあった瞬間でした。
その後和紙について調べるほどに好きになり、職人を目指すことに。
小川や越前を経て障子紙の産地である美濃で紙を漉いています。

PROFILE

1977年
東京都に生まれる
ホテル勤務、ブライダルなどに携わる。
2000年
和紙に興味を持ち埼玉県小川町に通い和紙のイロハを学ぶ
2002年
福井県今立町に移住し、手すき和紙の仕事に従事
2006年
美濃和紙スクール参加後、美濃竹紙工房鈴木はぎに師事
2009年
独立 紙漉き全工程を一人でこなす紙つくりを始める
2012年
本美濃紙研修生となり技術習得を目指す

取り扱い商品

書院紙、薄美濃、絵画用紙、版画用紙、御朱印帳紙、雲竜紙、名刺葉書
強制紙、漉きこみ、漉き合わせ、紙衣を使用したバッグ等

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